再放送で名探偵「ポアロ」を見ていた。
ヨーロッパの堅牢頑固な建物は何度見ても驚くばかりです。反して日本の建造物は軽い。こだわりはないか、合っても恥ずかしいことと隠すのか、飄々ふわふわしていてくどいのを嫌うようだ。
今、巨大地震、コロナ、戦争と続き、本やドラマの中でしか見ることのなかった世界が広がっているが災害にあっても平時の平穏な日常を見つけて日々をやり過ごそうとする。我々はこだわりを避けたい、見たくない、見せたくない人種のようだ。でももちろんそんな中にもこだわりの強い人たちはいて、隈研吾の「トーキョートイレ」や石上純也の「メゾンアウル」は是非見てみたい建造物だ。こだわり抜いた人の話は素直で簡潔で素晴らしいものがある。今、数理科学バックナンバーで望月新一先生の「双曲的代数曲線」を読んでいますが初学書にもいろんな知識を結びつけてくださる深さに驚くばかりです。教えるということに対しても真摯で良心的です。私も良心的に教えることは見習えるなと秋の夜長の勉強を楽しんでいます。