通った学校にはいつも、箱根の山々や富士山のジオラマがあった。
等高線に沿って厚紙を切り、外輪山の模型をグループ学習で作ったりもした。
先日越後の龍谷寺で石川雲蝶の室中欄間を見てきた。
得誠和尚の行履。空中に振り上げた船のカイが画面から大きく飛び出している。
後付けではない。様々な方向からCTスキャンしていく目を持ってノミを打つ。
日本のミケランジェロと言われる彫刻家の作品です。
何の苦労もなく自然と高さごとの面が見えているのか。手書きアニメの
セル画のごとく一歩一歩画面をつくり、つなげている。私には羨ましい限りです。
さて、今「自ら課題を見出し、周囲と協力して解決する力を求める」という
2020年の新テストの趣旨に沿い各学校が様々な取り組みをしています。
台座の上に経つ銅像をベストスポットで撮影する問が出題例でしたが、「一切経山から
スカイツリーを見る」という楽しい問題をやっている子もいました。「多面体の問を作る」文化祭
や「針金でオブジェ制作」「はめ込みによる図形のシンプル化」など、数学の模試も動きの
ある問題が増えてきました。
1ヶ月後のセンターにはどれくらい新テスト色が盛り込まれるのでしょうか。
日々ノミを打つような演習が試されるテストです。楽しみにしています。