持たない暮らしの実践者をミニマリストというらしい。足を伸ばして寝るスペースとトランク一つで身軽に暮らす。昔の開拓民や遊牧民、そして数学者エルディスもそんな暮らしをした人でした。
物の管理に追われず気軽に動き回り重力から解放されて心の飛翔を味わっていたようです。私も見習って持ち物の2割削減を実行し、久々の遠出もしました。
20年前初めての異国の地で妙な既視感を覚えてしまったスコットランドの首都エジンバラ行きです。
巨岩の塊の上に乗っている都市。その頑丈さに安心感を抱きここに城を築くことの必然を感じさせる町です。自然の余りにも大きな産物の上に立ち都市全体を眺めていると水平線には凄い早さで雲が流れその下には群青色の海が長く横たわっている。偏西風の吹き荒れる厳しい気象条件の下の都市なのです。安心な岩山をそのまま利用して閉じた世界を見せている都市エジンバラは人間のすることは何もかも自然だと教えてくれているようでした。自然な物が選択されていく既視感の解はこれでした。
さて日常に戻り一カ月。あと3割の持ち物削減とより自然な解法で受験問題を解くことを課題に日々を過ごしています。