2015年のセンター試験が終了しました。
理科と数学に新旧両タイプの問題が用意され旧タイプ受験者にやさしく新タイプ
に厳しい形で終わりました。
新課程へ移行すれば勉学がスムーズに行きますよと誇示して来た過去のセンター試験
とは真逆の展開でした。
計算力のない現役生、文系の子達はⅡBの前で立ちすくんでしまったようです。
さて私も問題を解いてみました。
1問目。円を書こう、点を乗せよう。動かして実験しようと誘導される。続いて指数の拡張を用いて
手計算に励めよと頼まれる。
2問目。グラフの傾きの理解とラフスケッチを書くことを進められる。
3問目。数列の足し算は小学校の時の筆算だよとささやかれる。
4問目。ベクトル。でも懐かしい中学の幾何の登場です。
解き終わったら、唐突にドーデ著の「月曜物語」の一遍の「最後の授業」が思い出されました。
仏語を教えることができる最後の授業です。
数年で役割を終えるセンター試験に数学の問題を解く時の心得を託していると感じたのです。
図を書け。工夫しながらて計算に励めと。
2度と見たくないセンターⅡBかも知れませんが、しっかりと復習して私大、2次試験に役立てて
下さい。久々の学生へのメッセージの込められた問題ですから。
検討を祈ります。