この夏信州で美術館巡りをしました。まずは、穂高駅近くの碌山美術館。力強い彫刻たちが木々に囲まれ木漏れ日をたっぷり浴びて立っている。その質感に、圧倒されます。若くして亡くなった禄山の無念。その才能を惜しむ人たちの魂鎮が穂高の山々の鮮明な稜線のようにくっきりと伝わってくるよい美術館でした。次の日は、年齢を超越してパワーフルに活躍している草間弥生の松本美術館です。シンメトリーな絵の繰り返しにも圧倒されますが、鏡を何枚も使って作った∞(インフニチィ)空間はダイヤモンド(アフリカの星)を見た時と同じで光の屈折がいつまでも止まらずに奥へ奥へと進み永遠の生命の具象です。感動でした。最後の一つは美術館とはいえない小さな[おもしろカフェ]です。フォークとスプーンとナイフで作った1000点以上の動物群たちがおもしろ楽しく並んでいます。喫茶店のオーナーが1年余りで次々と作ったそうです。ナイフとフォークのバルタン星人のかぶりものをしたオーナーと記念撮影をしてもらいました。表現はまったく異なるけど素晴らしい美術館たちに感謝の旅でした。