梅雨あがりの立葵

 

梅雨あがり、バス停の前は保育園だった。大勢のちびっ子の歓声に混ざり一人だけ新入生だろうか。声高な泣き声が響いている。落ち着いた掛け声がゆっくりと聞こえる。若い男の先生だ。声はいつの間にか先生だけのものになり、子供たちは静まりかえった。いま保育士や看護士に男子の進出が目立つ。また駅のホームでは制服姿の女子駅員も目にする。頼もしく、清々しい姿です。自分の好きな分野で、世の中の役に立つ、見通しの良いストレートな職場です。一方自分のしていることや立場が不透明で世の中もよく見えない、だから迷っている学生がたくさんいます。内面に向きがちな目を周りにも向けてみませんか。写真は梅雨あがりまっすぐこっちを見据えて咲いている立葵(たちあおい)です。太陽に顔を向けてはいないのです。多くの花と同じことをしないでいさぎよく咲いています。