雲と貝

 

空が抜けるように青い。きっちり泡立てた固い輪郭線を持った真っ白な雲が低い位置にいくつも浮かんでいる。センターも終わった1月の末、梅もちらほら咲いている。今年のセンターは数学1Aが少し楽しくゆとりを持てる問題に、改善されていた。ここ何年も計算だけの繰り返しが続いていたのにうれしい変化です。数学1Aは動きが少ないから、生徒にとって楽しみは見つけにくい。数学1Aの学習終了後すぐに、文系理系の選択決定があるから理系離れが加速されると考えています。数学の歴史や数式が自然界でどんなふうに出現しているかもっと語られてほしい。台風の雲の形と巻貝は同じe(自然対数の底)の入った式で書ける。私の友人は沖縄で台風一過に魔王のマントと呼ばれる長い裾を引きずった雲を見たそうです。うらやましい。こんなチャンスには巡り会えませんが、巻貝なら箱根の生命の星・地球博物館で壁一面に埋め込まれているのを見ることができます。写真が私の巻貝です。