荒海を近くで見、遠くで眺めると・・・

11月1日台風一過に低気圧を迎えた沼津港からまたまたホワイトマリーン号に乗る。富士山は大部分が雲に覆われ、雪をいただく頂上と雄大な裾野しか見せてくれない。でも海上では、波の曲芸がとても賑やかだった。スクリューがつくる波の噴水の上に、小さな水の球体が何百個も手まりのように転がる。船の左右が蹴散らす波は、さらに小さく0のオーダーを増して赤、青、黄色3色の大きな虹を空中に何十回となく描いてくれる。元気だね!海面の被覆空間はバラエティに富んでいる。「戸田から土肥は荒波です。濡れるから船室に入ってください。」と声をかけられ、船室の入口へ移動。外洋に出たのか船の両サイドは波しぶきのスクリーンが法平面を作り船を包みこむ。滝の中にいる心境でした。土肥で6.5kgの愛自転車を担いで船を降りると、遠くに鉛のように静止して見える海と飛沫になった海水を含めホワイトマリーンから直近で見た海との違いに驚く。眺めてみては分からない、いろいろやってみないと。エキゾチックな球面も大きなオーダー0を増して困難になっていく相手ですが、手を動かし2回目を読んでいます。荒波のため、堂ヶ島クルーズは2日間欠航、トロンボ現象も見られませんでした。