9月1日の夕方、葉山の長者ヶ崎海岸にいた。真っ赤な夕日が海岸に映え、猛暑を照らしている。地元の人たちが「そろそろ日没だよ。今日は珍しく奇麗なのが見られるハズだよ。」と声をかけてくれる。まだ太陽は地平線よりかなり上の方なのに「準備せよ」とは、気が早いと思っていたら突然真っ黒な富士山のシルエットが水平線に浮かびあがり、ダイアモンド富士が始まった。太陽は水平線に落ちるのではなく富士山頂にかかり力強い光を四方八方に散乱させている。短時間のうちに山頂の背景はやわらかなイエローやパープルカラーに変わり、ダイアモンド富士は終了した。何回も来ているのに初めて見た。ちょっとした場所や季節や時間の違いで見られない。気難しい出現だ。超越数eの出現にも私は気難しさを感じる。々超越数でも2^√2なんかは気さくだけど、e^πになると近寄りがたい。ダイアモンド富士を見られてラッキーだけど、数学カフェで数の存在の必然性を垣間見る時間もラッキーな時間です。